ジョーカーはイエス・キリストなのか?
なんだか突拍子のないタイトルになってしまいました。
ジョーカー、2回目行ってきました。そして改めて注視していろいろ思ったことを雑多に書きます。あと気になったことも。
ネタバレを容赦なく含むので続きを読むシステムに。
全体的な感想とかその辺のものは一つ前の記事で書いているのでよかったらそちらもよろしくお願いします。
承認欲求から自己顕示欲へ、アーサーからジョーカーへ - こんがりマシマロ丼
順不同ですけど考えたこと気になったことを思いついた順に書いていきます。
1.アーサーの真実の「笑顔」
監督のトッド・フィリップスは最後のアーカムのシーンについて「あのシーンだけが、彼が唯一純粋に笑っている場面」とコメントしています。
(The last laughの項で言及されています)
ものすごく気になって、映画中のアーサーの笑顔を追い続けました。
…まあ他の笑顔についても監督さんが言っちゃってるので割愛するっきゃないか…
2.崩れたメイク
地下鉄で警察に追いかけられ途中でつけたピエロのマスクを外したとき、最後のパトカーの中にいるとき、左目のメイクがつつーっと下に伸びています。
映画冒頭で無理やり笑顔を作っていた時アーサーは泣いていて、その時もメイクが伸びていたかと思っているので
メイクが伸びている⇒泣いた
ということなんじゃないのかなと思ったりしました。
何で泣いていたのか…それが一つの課題になるんですけど。
これまでは笑いが涙だったのであれば、逆に涙が笑いだったと考えることもできるのかもなと思ったりしました。
実際に地下鉄の中ではあの喧騒の中アーサーの笑い声が響きますしね。
あべこべになってしまっている笑顔と涙が最後の最後でしっくりきて笑えるようになるというか、そういったものもあるのかな?と思ったり思わなかったり。
3.冒頭のお花
これはただただ疑問なので書いておきたいだけなんですけど、
冒頭で悪ガキに絡まれたあと、一人残されて泣いているシーンで胸につけているお花から何かしらの液体が垂れてくるんですよ。
あのシーンがよくわからないです。なんで?そういう仕掛け?お花の水鉄砲とかそういう?
謎です。(放棄)
4.写真の裏のTWって誰だ
まあトーマス・ウェインだと思うんですけど。
何ならトーマスが虐待しててもおかしくないんじゃないのと思ったり。
まあこの際誰が虐待していてもおかしくないとは思いますが。
けどアーサーをためらいなく殴ったところを見ると暴力的な一面があると思いますし、そういうことなのかなって思わなくもないですね。
5.アーサーの走り方
アーサーってどたどた走りますよね。どんな時も。
あれってピエロの靴を履いているときの走り方なんですよ、靴が大きいから体に当たらないようにする走り方。
とにもかくにもホアキンの演技のこだわりに脱帽です。
6.暴力を受けるとき
アーサーは何度か暴力を受けるシーンがあります。
冒頭の少年たちから、電車で殺した3人から。
あの時の「急所を守る」姿勢でかつ「脱力した」姿勢であること、あれは「暴力を受け続けていた証拠」になると思います。ただ降り注ぐ理不尽を終わるまでしのぐための体勢。
幼いころに受けた虐待の名残を感じてぎゅっと心が痛くなりました。し、やはりホアキンの演技のこだわりに脱帽です。
7. ジョーカーはイエス・キリスト?
ほんとはこの前に12個くらい書いて項目13にしたかったんですけどそんなに思い出せなかったです。
はい、書いてある通りです。ジョーカーはイエス・キリストなんじゃないかと。
何を突拍子のないことを、という感じですが、最後のパトカーの中で護送されるとき、暴徒が乗った救急車に追突されますよね。そしてその時に一回気を失って(死んで)いる。
アーサーの中に残る最後のアーサー的要素の死とも捉えられるかなと思います。
そして暴徒たちの手によってパトカーから引きずり出され、ボンネットに乗せられる。その時の体勢は両手を広げ、さながら磔刑のよう。
そしてしばらくしてアーサーは目覚める、覚醒ともいえる。
目覚めたときの頭がひび割れんばかりの歓声を前にただただ踊る。
さながらイエス・キリスト、ふとそう思ったんですよね。
そしてそうすると孤児であること、父親が謎だってことも「ああ、処女懐胎ね」って。そういう解釈をするとすとんと腑に落ちてしまうんですよね。
とりあえず感じたことを羅列して大満足なわたくしです。
しかし観れば観るほどもっと観たくなる。これはBD購入確定ですね。。。
では。